いつまでも...未緒side【短編】
日付がかわる頃に寝てしまったお母さん。

約束まであと数時間。

出ていくなんて…

でもあんなに私を放置しておいてガンになったからってごめんと言われても。

隼人に連絡を入れよう、と思った。

明日は無理だと。

でも…

眠れずに考えていた。
どうするべきか。

気付くともうそろそろ約束の時間だった。


どうしよう。


――ヴーッ


携帯が光った。隼人だ。


このまま出ないと…どうなる?
この話は流れるの…?


――ヴーッヴーッ


何度もなり続ける携帯を握りながら、まだ、迷っていた。

今から準備しても間に合うわけじゃないのだ。

でも、もう隼人に会えなくなるのも嫌だった。


これを断るときっと、もう二度と隼人には会えないと思うのだ。


――ヴーッ

「…」
"未緒!?おまっ"
「ごめん…隼人」

電話に出ると、慌てているであろう隼人の半ば叫ぶような声が聞こえてきた。

"…は!?何してんだよ!寝坊か?もうバス…"

「違う、違うの!あたし…やっぱり行けない。…ごめん。」

"…な、に言って"

「ごめん…ごめん!ほんとにごめん。」



< 12 / 14 >

この作品をシェア

pagetop