いつまでも...未緒side【短編】
次の朝、あたしが起きると母は布団に寝ていた。

カレンダーを見ると休みの文字。


「おなかすいた…」


何か食べる物を探して台所を漁っていると
戸棚を開けた瞬間、見覚えのある白い紙袋が落ちてきた。


「お、やば。」


病院で薬をもらうときのあの袋だった。

表を見て驚いた。

『山野 未希子 様』

お母さんの名前だった。



日付は先週。

つまり、今服用していることになる。

睡眠薬か何かだと思って、中身を覗いてみた。

そこには沢山の薬と
数枚の紙が入っていた。


かさ、と紙を開くとボールペンで雑に何かが書いてある。


ひとつだけ読み取れたのは
『癌』という単語だけ。

「え…」


元通りにしなきゃ、


見なかったことにしなきゃ、


と思ったけど動けなかった。
震える手でもう一枚の紙を見ると
次の通院の日程が書いてあった。


「あ…ばれちゃった?ははっ」


不意に後ろから声をかけられた。
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