秘密の誘惑
ディーンは思い出した。


「ああ、そうだった アメリカから持ってきたマシーンだったな」


「も、申し訳ありません」


萌は慌ててペコッと頭を下げた。


ディーンのブルーの瞳が和む。


「入れ方を教えよう」


ディーンは立ち上がるとマシーンの元へ萌を連れて行った。




大体は萌のやり方で合っていた。


大間違いだったのは豆の量。


ディーンが入れたコーヒーを味見するとおいしかった。


こんなに完璧に入れられるんだから自分で入れればいいのに・・・。


とディーンの立場を無視して思ってしまった萌だった。



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