秘密の誘惑
「ディーン、御用があれば――」


ディーンが入って来たことに気づかなかった裕美は慌ててイスから立ち上がった。



「萌にきつく当たるのは止めるんだ」



ディーンの顔は無表情に近い。




「ディーン・・・わかりました」


裕美はディーンの顔を見て頷いた。



ディーンはあの子に恋愛感情を持っている だったら回りくどい事をせずにさっさと口説いてしまえば良いのに そしてすぐに飽きればいい。


裕美は出かかった言葉を飲み込んだ。



ディーンは裕美の言葉を聞くと部屋に戻って行った。




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