秘密の誘惑
* * * * * *



「はぁ~ 疲れた~」


自分の部屋に入るなりグレーのスーツのままベッドにうつ伏せで倒れこんだ。


裕美に強引に帰らされたのだ。


いつもより早い時間だが、それでも定時と言う訳にはいかずに現在は9時を回っていた。



ベッドに横になっていると睡魔がすぐにやってくる。



トントン


ドアのノックの音にビックリして萌は飛び起きた。



「萌?入るよ~」


日菜だった。


「日菜ちゃん、いたんだ」


飛び起きたものの立ち上がるのが億劫だ。


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