秘密の誘惑
「萌、大丈夫?」


疲れた顔の萌を見て日菜が心配そうな顔になる。


「大丈夫だよ 3日後の契約が済めば楽になるから」



やっとの事で立ち上がりタンスの中から部屋着を取り出す。



「食事、温めたから早く食べて」


「千波兄はまた出張?」


キャミソールとショートパンツに着替え、長い黒髪を後ろで一つに縛る。


「うん 明日には帰ってくるけどね」



愛しい人を思い出し、日菜は満面の笑みを浮かべた。




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