秘密の誘惑
ディーンの顔が近づいて唇が合わさる。


「んっ・・・」


すべてを溶かしていく熱いキスで萌は幸せを味わっていた。



「愛している 萌 ずっと腕の中に閉じ込めていたい」


甘い囁きに萌はディーンに身を委ねた。



「君との子供が欲しい 可愛いだろうな」


萌はそう言ってくれてうれしかった。



* * * * * *



覚醒できない頭に電話の鳴る音が聞こえてきた。


腰にかかる重みが消え、次にディーンの声。


萌はゆっくり目を開けた。


ディーンはローブの袖に片手を入れながら電話をしていた。


あたしを起こさないようにか、隣の部屋へ消えて行った。



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