秘密の誘惑
部屋の電話でディーンが何か話している。



* * * * * *



ウトウトとしていると食器のあたる音が聞こえて目を開けた。



「おかゆを作ってもらった 少しでも食べてクスリを飲むこと」



萌の身体を起こし自分でレンゲを持とうとするとディーンの手に邪魔された。



そしてディーン自らレンゲでおかゆをすくい、萌の口に運んだ。



5口ほど食べると萌は首を横に振った。



「ご馳走様でした」



「5口か・・・OK クスリを飲むんだ」



萌がレンゲを口に運ぶ回数を数えていたようだ。



ディーンがトレーを片付けている間に萌は薬を飲んだ。



薬ではこの気分は晴れない。



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