秘密の誘惑
戻ってきたディーンは萌の顔を見て顔をしかめた。


「具合が悪いんだろう 早く横になりなさい」



「ディーン・・・さっきの・・・」



「今は眠った方がいい」



「・・・ディーン、正直に答えて・・・子供が欲しいからあたしと結婚するの?」



「どうしたんだ?もちろん萌の子供は欲しいよ」



萌に似た小さな子がディーンの頭をよぎる。



「・・・・」



ディーンはやっぱり子供が目当てで・・・・。



ショックが萌を襲う。



やっぱり彼女の言った事は本当だったんだ。



萌はディーンの言葉を萌は勘違いしていた。



ディーンは萌の子供だから欲しいと言ったつもりだった。



決して子供目当てで萌と結婚するのではないと。



しかし悲しみに襲われた萌はそれを考える所ではなかった。


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