秘密の誘惑
「お話があるので19階、秘書課横の会議室へいらしてください」


「えっ?こ、これからすぐですか?」


突然の話に萌は慌てた。


「はい すぐにいらしてください」


そう言うと冷淡にも聞こえる声の電話が切れた。


あたしに秘書課が何の用だろう・・・・もしかして異動?


淡い期待をしてしまう。



だって秘書課なんて関係ないもんね?


萌は立ち上がると受付の先輩に呼ばれたことを話し席を外した。


っ・・・・歩くと痛い・・・。これって捻挫かな・・・。


萌は不恰好にならないように歩き、15階からしか止まらないエレベーターのボタンを押した。


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