彼氏
「俺がちゃんとさせますから、安心してください!」


佐野君の軽い感じの言に美波の表情がゆるみ、

「佐野っち、頼んだよ。」

って言った。


私達は洗濯を終え、コインランドリーを出た。



久しぶりに吏玖と話せて、本当に幸せだった。


大会中は、いつもの部活同様に極力関わらないようにするから、ゆっくり話せるのは最後だったけど。


何だかんだ周りに気を遣わせたくないし。


部員にも彼女がいるけど、大会中は会いたくても会えないし。

それに比べたら、私達は一緒の空間にいれるだけで幸せだし。


なるべく同じ条件でいたいんだ。
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