下心と、青春と
「ったく、んだよ。我が儘な女」
「はあ?」
「オレがこんなに優しくしてやってんのに。お前以外の女は泣いて喜ぶぞ」
コイツ……本当に最低だ!!
「……みんながみんなアンタに好意をよせてると思ったら大間違い!!アホ!」
「え、ちょ、何処行くんだよ!」
「学校だよ!」
そんなことも分からないのか!!
と叫んで私は走って学校に行った。
昨日上履きを買うのを忘れたので、仕方なくスリッパを借りる。
教室に入ると、昨日と同じような笑い声が聞こえる。
なんて耳障りな音……。
机の中を見てみるが、何もない。