ツギハギの恋
ひなたにあっさり引かれてあたしはシャツを開けたまま呆然としていた。


え、何?

何でそんなあっさりと引く?


その場に座り込んでいるとひなたと目が合った。


「中田さんも早く着替えた方がいいよ?」


何事もなかったかのように平然とあたしを見るひなた。

あたしの頭の中だけがエロいことになっていたと思うと恥ずかしくて顔が赤くなる。



「……寒い。ベッド貸して」


返事をする間なく、ひなたはあたしのベッドに潜り込んで横になった。


ベッドに移ったひなたにあたしは思わず生唾を飲む。

この展開は……

こっちにおいでっつー展開だろ!?



「あの……夢前先輩?」


「少し寝ていい?後で起こして」


「えっ?」


「お休みなさい」




まさかのあたし放置!

こいつマジか!?



『待て』と言ったのはあたしの方なのに、こうもあっさり引かれると何だかこっちがおあずけを喰らったみたいでモヤモヤする。


つーか寝るって何?

ボタン外してあたし放置?

濡れた体が余計に寒い。


この悶々とした気持ちどうしろっつーんだよ……。
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