近未来拡張現実エンタメノベル『MIKOTO-The Perfect PROGRAM』

☆自殺志願者

☆自殺志願者(1)

日もとっぷりと暮れようとしていた。
満腹になった俺は現在楊枝片手にシーハーパラダイスなわけだが、19時くらいになると店内はガランとしていた。
観光客はさっさと夕陽を見にサンセットビーチか、となりの島に移動してしまうのだ。島と島をつなぐフェリーが早い時間に終了してしまうのもある。

店内のソファーではまいらがつかれたァ~と目をまわしていた。シーズン中は大変だねえ。あ、食事については俺は客ですので一応。

閉店とともに俺は蹴り出される宿命にあるので、今日の仕事の最終チェックに入ることにする。
着いったアッー!を起動。

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(一言)
guts:空の色すげーーーーーーー!!!!!
約23秒前 現在地はココ
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(一言)
豚串:いまサンセットビーチ。ひょうたん島かわいい☆
約1分前 現在地はココ
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(未解決)
ぽこ:もう、ゴールしていいよね
約2分前 現在地はココ
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(未解決)
ウホ:やらないか
約5分前 現在地はココ
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基本的にゴミ書き込みばかりのようです。本日の営業これにて終了。
・・・あれ?
未解決?

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(未解決)
ぽこ:もう、ゴールしていいよね
約2分前 現在地はココ
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って、まさか・・・

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