COLORS【桃】出撃☆恋愛応援団
とにもかくにも時間は過ぎる。
そして……放課後もやがてはやってくる。


「団長はあなたの事忘れてないわよ」

「なんだよ、突然」

御影に呼ばれて来た場所は屋上だった。
部室や教室じゃこんな話できないもんな……当然と言えばそうなかもしれない。

「昨日、それとなく聞いたのよ。口では『知らない』って言い張っていたけどね」

「お前の勘……か」

これが朝、彼女が言っていた『とっておき』なのだろうか……?
そうであるならば、尚更。

「女の直感をバカにすると痛い目みるわよっ」

期待しなくてよかったかも……って思ってしまう。
それはただ俺のために御影が勇気づけてくれているだけであって、
実際のところは違うかもしれないんだから。

「はいはい。そういうことにしておいてやるよ。ところで松山先輩は?」

「……作戦『その参』の準備にね」

今度は一体何をやる気なんだ?
彼女のその自信たっぷりな笑みも気になる。

「御影ちゃん~っ!!お待たせ!!」

現れたのは松山先輩と……、


そう、アノ人も一緒だった。
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