COLORS【桃】出撃☆恋愛応援団
「松山先~輩っっ!!」

「どうしたの?そんなに息切らせて」

放課後、御影はホームルーム終了と同時に二年B組に向かった。
五、六時間目の授業の数学と英語がいつも以上に、全く頭に入らなかった……。
なによりも今はアノことをどうにかしなければならない、そのことで頭がいっぱいだったのだ。


「……さっき、団長から言われたんです」

「クビの話でしょ」

御影の荒かった呼吸が少しずつ正常に戻っていく。

「時間も無いし……どうしたらぁ~!!」

一気に混乱の渦へと転落してしまったようだ。

「落ち着くのよ!!こういう時はジタバタしてもダメなの」

流石は一年先輩なだけはある。その冷静さに、逆に戸惑ってしまう。

「でも……あっ!!」

彼女は今日の昼休みの恭介のことを思い出した。

「こうなったら、やるしかないみたいね!!」

それは蘭にも通じたようだ。

「よ~しっっ!!なんとしても成功させましょう!!」

「もちろん!」

何やら一波瀾ありそうな予感。

恭介がこのことを知るのも、もはや時間の問題だった。
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