甘い夏  煙草の匂い



チュウッ…。

わざと派手にリップ音をたて、一度唇を離す。


「真那…すげぇ甘い。」

「…え?…あ、パフェ…」

トロンとした真那を確認し、今度は首筋に顔を埋める。


「…ひゃ…!」


ガッチリと胸を覆っていた手は、俺の肩を掴むのに精一杯になっていた。


「あ…ダメ…。…きゃあ!」


向き合ったままの形で、真那を抱き上げる。そして、そのまま寝室へ…。


「ちょ…上杉さんっ?!」

「…龍太。」

「え…?」

「龍太。名前で呼べよ。」

「や!…そんな…」


片手で寝室のドアをロックし、静かにベッドへ押し倒す。


「…なんで?進也の事は名前で呼んでんだろ?」

「それは…」

「…呼べよ。」


言いながら、再び首筋に顔を埋め、唇と舌で攻める。


「やぁ…待っ…て…」


真那の両手は俺の体を押すのに必死で、ブラが外れた胸なんかほったらかしだった。

その隙を見て、Tシャツの上から胸に触れる。


「あ…!」


慌てて俺の手を掴むが、もう遅い。Tシャツ越しの柔らかい感触を楽しみながら、ゆっくりと手を動かす。




< 181 / 206 >

この作品をシェア

pagetop