偽りのface
転校生
担任が「今日は転校生がいるぞ~~~」といいながら入ってくると、
「「いぇ~~~~~~~い!!」」とお祭り騒ぎ。


「入っていいぞ」


ガラ。


担任に呼ばれて入ってきた転校生。


「「き」」


あ、来る。
耳をふさぐ私。


「「きゃ~~~~~~~~~~~!!!!」」


と、叫んだ私以外の女子。男子も数名(!?)


そう、入ってきたのは『彼氏にしたい男性モデルランキング』1位のモデル。
風峰 優真(カザミネ ユウマ)だった。


まあ騒ぐのも無理ないよね。トップモデルだし。私もだけど。


「じゃあ自己紹介を。」


「風峰 優真です。モデルやってます。ここに来たばっかりで道もよく分からないんで、友達ができたら道案内してもらおっかなと思ってます。よろしくお願いします。」


にっこりとウリの優しい笑顔で微笑みながら風峰くんは自己紹介をした。
彼とは何回も一緒に仕事をしている。一応気をつけよう。


周りを見ると女子も男子もウットリ。(男子も・・・?)


HRが終わると当然のように風峰君の席は囲まれて見えなくなった。
囲んでいるのは、お近づきなりたい女子と友達になろうとしている男子。
他のクラスからも来ている。


「ねぇ~~~。風峰君はどんな女子がタイプぅ~?」


どっから出てるんだと聞きたくなるような甘ったるい声を出して聞く女子に、
「そうだなぁ~~。」と真面目に答えてあげる風峰君。


「どんな人どんな人?」



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