恋の唄
バーコード頭の体育教師。
もやしのように細い数学教師。
カエルに似ていると評判の古文の先生なんかぶっちゃけそっくりで……
ホント、笑いを堪えるのに必死だった。
私は手にしていたペンで『似てる!』とか『ここ、もっとこうじゃない?』とコメントしながら修正してみたりしていつの間にか参加。
私の描いたイラストに華原君が『センスがねぇ』とコメントするから『そっちこそ』と笑いながら書いた。
それから私たちはクラスメイトの似顔絵も描いて……
最後に私は華原君を描いてあげた。
ブサイクに描いたらきっと怒るだろうと思ったから可愛く。
そうすれば華原君は小声で言った。
「俺はそんなに丸くねぇよ」
けれどその表情は柔らかく笑っていて機嫌が良さそうに彼は再びイラストを描いていく。