Chain〜切れない鎖〜
甘い一馬との時間
「あり得ねぇ。
俺を特別室に入れるなんて」

病院を出るなり一馬が呟いた。




病棟で着替えを済ませ、シャワーを浴びて出てきた一馬は、あたしが知っているいつもの一馬だった。

疲れきった素振り一つ見せず、嬉しそうにあたしの手を握ったのだ。


あたし、罠に嵌められたかもしれないと思うくらいいつも通りの一馬。
でも、その腕には無数についた新しい切り傷があった。

よく見ると、一馬のお父さんの顔にも青あざがある。

かなりの決闘をしたのかもしれない。

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