鏡の中のアタシ。
桜が咲く季節になり、里菜と美緒は、小春びよりなんていいながら、2人でよく昼寝をした。
「ひっくしょんっ!」
「はい、ティッシュ…」
里菜が豪快にくしゃみをすると、美緒がすかさずティッシュボックスを差し出した。
「花粉症大変だねぇ」
「う゛ん…あーもぅ…」
里菜は鼻をかんで、涙目で寝転がる。
その横に美緒も寝転んだ。
今日も2人は、一緒にいた。
ぽかぽか陽気でなにもない平和な日々。
ただ、里菜が花粉症の為、窓は開けられないけれど。
「どっかいく?」
「うーん…やだぁ」
この季節里菜は、あまり外出したくなかった。
今日も1日のんびりと過ごす。