鏡の中のアタシ。

雄也は、優しい。
雄也の友達も里菜を受け入れてくれてる。

そしてなにより、雄也は始めから里菜自身が求めた相手だ。

断る理由もためらう理由もない。


ただ…
里菜が悩むのは
こんな気持ちにさせるのは…




ザーザーザー……キュッ

「はぁ…」


化粧を落とし顔を洗って、見上げた洗面所の鏡の中のアタシは、今日も笑ってなんかいない…。




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