鏡の中のアタシ。
「でもま、新しいのに変えられたし、良かったんじゃないかな?」
里菜は明るい声で、真新しいブレスレットが付く腕をあげながら、美緒に笑ってみせた。
その笑顔が痛々しくて、切なくなった美緒だが、里菜が笑うから、無理矢理笑顔を作った。
「ん。だね!お揃いだし」
美緒も腕をプラプラさせて、里菜に答えた。
新しいブレスレットは、2人でお揃いのシンプルなシルバーのもの。
真ん中にプレートが付いていて名前が彫れるようになっていた。
今なら、タダでやってくれるというので、お願いする事にした。
2人とも自分の名前を彫ってもらった。
仲睦まじくそわそわしながら、お互いの名前を入れたブレスレットが出来上がるを待つカップルが、目の前にいて美緒と2人で苦笑いをした。