鏡の中のアタシ。



『今日、会えませんか?』



里菜は、白いニットのロングカーデに身を包み、淡いピンクのスカートをはいて、髪の毛をストレートにブローして、昨日の公園に向っていた。


そう、雄也に会うために。



たくさん考えた。

いろんな事を考えた。

自分なりに出した答えをだいて、向っていた。

一方的にした約束だから、これなくても仕方がない。

何時間も待つ覚悟もある。

いてもたってもいられなかった。

行動に移さないと、考えが変わっちゃいそうな気がしてこわかった。



グシャ


カバンの中からまだ数本残っていたタバコを、取り出し潰して捨てた。


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