鏡の中のアタシ。
意気揚々と計画をたてた里菜だったが、こっからどう協力すれば良いものかと悩んでいた。
このままほっといたら、いつも通り仲良くみんなで遊んで終わりだと、眉間のシワを深くして、黙り込んでいた。
ちらっと横目で里菜をみた雄也は、そんな里菜の顔をみて、何に悩みこんでいるのか、すぐに気付いた。
「里菜。」
雄也は、軽く里菜を睨む。
「わかってるよぉ」
里菜も、雄也の様子で言いたい事がわかりしゅんとして応えた。
ちらっとルームミラーで後ろの2人を確認した後、雄也は、アゴで里菜もミラーを見るように促した。
「充分仲良くしてるんだから、少し見守ってろ。」
「うん…。」
雄也が後ろの2人に聞こえないように小さな声で里菜を叱ると、里菜も小さく頷き、それに応えた。