MeLdy~メロディー~

「羚華って
 肝心なトコ
 抜けてるよね。」

『え、そぉ?』

あ、ハンドタオル
あった!

見つけたタオルで
嫌でも浮かぶ
汗を拭う。

こんな暑い日に
よく部活なんか
やってられるよね、

しかもサッカーとか
絶対暑い。

それでも
グラウンドを必死に
走り抜ける
男の子達は、

なんだが少し
眩しく見える。

「普通聞くでしょ、
 名前。」

『そぉかなぁ?
 全然知らないのに
 怪しくない?』

「ってか普通、
 ソコから会話が
 始まるんですー。」

『まぁまぁ、
 今度聞いとくって、』

再び鳴った
ホイッスルの音が
試合の始まりを
告げてたみたい。

運動嫌いのアタシは
サッカーの
面白さどころか

ルールすらよく
分からないけど。

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