地味なあたしと不良軍団
ろっくおん★
昨日はあれから口を聞いてもらえなかった!
それだけでも泣きそうになったのに、今朝は学校に行く直前にいつものように弁当を渡そうとしたら…
「いらねえよブス」
そう言われたのだ。
いつもなら、無言で受け取ってくれたのに!
依奈は重い足取りで用意をし、そして学校へでかけた。
いつものおさげ+眼鏡スタイルは変わらない。
「依奈、おっはよう!」
がばっ、
後ろから勢い良く抱きつかれた。
吃驚して振り向けば、中学の時から仲が良い 恵美(めぐみ) が居た。
「あ、恵美ちゃん、おはよう。」
にっこり笑えば恵美は きゃあわいいー! とさらに依奈を抱き締める。
彼女は、依奈が眼鏡をとると美人だという事はとうの昔に知っている。
「萌えだわ、依奈」
「えー、恵美ちゃんのほうが萌えるよ!」
あたしなんか、不細工だし。と苦笑する依奈に恵美は顔をしかめる。
「あんたって、ホント鈍感よね」
「え?そんなことな「おはようさん、依奈ちゃん。」
吃驚した。
急に知らない人から話しかけられた。
二人して振り向けばブレザーのバッジが彼が1年だと言うことを教えてくれる。