甘めな恋愛ショート集



「一度くらいはあなたに、好きだって言われたいものですよ」

そんなの、無理だから

「…き、…嫌いじゃっ、ない…!」

精一杯そう言うと

「だから本当に可愛い」

彼はそう言って、
口元を手で覆って呟いた。

「僕、本当に彼女にハマってますねぇ…」

それが聞こえて、
私は更に真っ赤になる。

「あ、聞こえちゃいました?」

「馬鹿っ」



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