初雪が、温もりでとけたとき
代々木さんが「さて、黒板消さないと。」と言って、黒板消しを握れる。
雪乃も黒板消しを握った。
「代々木さん、彼氏とかは?」
「その代々木さんってやめてよ。千佳でいいわ。」
「じゃあ…千佳ちゃん、彼氏は?」
「他校にいるの。」
そう言った千佳ちゃんの表情は、すっごく嬉しそうで、柔らかかった。
雪乃は、だからあんなに綺麗な詩や小説が書けるんだ、て納得もした。
「あ、あたしそろそろ行くわ。したっけ♪」
「したっけ。」
千佳ちゃんは鞄を握り、駆け足で廊下を走っていった。
きっと、彼氏とも待ち合わせ。
幸せそうな顔してたもの。