私は神を信じない
「こんばんは〜、さっきの美佳でーす」
「あらあら美佳ちゃんさっきはありがとね、そちらの人が杏子ちゃんかい」
ホントにホントのおばあさんが出てきた。
「こんばんは、杏子です。美佳から話聞いたんですが、ホントにいいんですか?」
「ああいいんだよ、全部美佳ちゃんから聞いて、状況はわかってるよ。行くとこがないなら老人二人に元気をおくれ、それだけで十分さ」
「あたしはおじいちゃんとおばあちゃんに元気をあげたい。杏子はぁ?」
「私も同じだよ、よろしくねおばあちゃん」
老人二人で私達を騙しても何もない事はあきらかだったしこんないい話はないとりあえずの居場所だと最初はそう思っただけだったのに。
< 22 / 27 >

この作品をシェア

pagetop