再会
俺を見るのが辛いなんて…


そんなこと言われたの初めてだし、気になる女からだから余計、ワケを聞かないとスッキリしない


俺がいくらメールや電話をしても連絡してこない


偶然、仕事場を知っても、来ないでと断られる


祐未と話すのは今しかないんだ


祐未はお酒を飲んでいるが、全くと言っていい程、素面(シラフ)だった


「私は話すことはありませんから」


そう言うと、俺の掴んだ手を振り払おうとした


「桜木さんにはなくても、俺には話したいことがあるんだ。聞いてくれるだけでいい…」


すると祐未は振り払おうとするのを止めた


「わかりました…」



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