天使の中身は悪魔なお姫様!?




「「きゃーっ!!王子ーっ!!王様ーっ!!」」



「「お久しぶりですうっ!!」」


学校についたとたん、大量の女子に迎えられた。
実はそん中に、先生もおったりする。(笑


「おはよう。久しぶり。」


歩夢は笑顔で女子に手ふる。

「「きゃーーーーーーーっ!!」」

歩夢のファンが歓声をあげる。

よーやるわ・・・。

そう思いながら、次はオレの番や。


「みんなおはよう。元気やった??」


オレは嘘の笑顔、嘘の声で女子に話しかける。


「「きゃーーーーーーっ!!王子ーっ!!おはようございますーーーーっ!!」」



女子ってうるさい。

そう思った時


ゴオ――――――・・・ッ

「どいて。」


あの風と共に声が聞こえた。

女子は静かなって、声の方を一斉にみた。

この声、聞いた事ある・・・。


オレと歩夢は振り返った。


「あれ??亜子ちゃん??」

「亜子??」



オレと歩夢は亜子の部分だけハモった。

亜子は相変わらずの栗色の髪やった。

でも今日はメガネかけてへんくて、あのでかくて丸い瞳がキラキラ光っとった・・・。


亜子に見えへん。


突然亜子はクスリと笑うて


「久しぶりやね。王様と王子様。めっちゃ楽しそうやね。今度あたしも混ぜてなっ。」



オレと歩夢の間にスルリと入り込んで、腕をオレらに絡めてから、耳元で呟いた。



だれ??

コイツ。

悪魔みたいや・・・。




天使に見えへん・・・。





亜子はそのまま、女子の間を通り抜け、校舎に入っていった。






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