かえりみち
********
中庭を、安川と幸一が歩いている。
「いやー楽しかった。教えるのが天職だっていうお前の気持ち、ちょっと分かったような気がするよ。」
授業を終えて、晴れやかな表情の幸一。
「だろ?」
気持ちを隠して、微笑む安川。
あぁ、島田。楽しいばかりじゃ、ないんだよ。
「それにしても、学生時代の話を暴露するのは、ほどほどにしてくれよ」
「アハハ。でもあれが一番受けてたじゃないか」
「居眠りしてた教授のまぶたに、目を書いたって話?勘弁してくれよ。あの後、どれだけ怒られたことか」
歩道の脇に掲示板があり、幸一が足を止める。
サークル募集やイベントの告知などが所狭しと張られている。
「懐かしいな、こういうの」
「そだな」
その中の一つに、幸一の目が止まる。
驚きに、顔から笑みが引いていく。
「どうした、島田?」
紙の一番上に、「子ネコのもらい手探してます」と書かれている。
そして、その下に、ネコの写真。
そして、そのネコを抱いているのは・・・
コンサートホールで出会った、あの青年だった。
「この子!ここの生徒なのか?!」
幸一の言葉に、安川は驚いた。
「葛西卓也を、知ってるのか?」
中庭を、安川と幸一が歩いている。
「いやー楽しかった。教えるのが天職だっていうお前の気持ち、ちょっと分かったような気がするよ。」
授業を終えて、晴れやかな表情の幸一。
「だろ?」
気持ちを隠して、微笑む安川。
あぁ、島田。楽しいばかりじゃ、ないんだよ。
「それにしても、学生時代の話を暴露するのは、ほどほどにしてくれよ」
「アハハ。でもあれが一番受けてたじゃないか」
「居眠りしてた教授のまぶたに、目を書いたって話?勘弁してくれよ。あの後、どれだけ怒られたことか」
歩道の脇に掲示板があり、幸一が足を止める。
サークル募集やイベントの告知などが所狭しと張られている。
「懐かしいな、こういうの」
「そだな」
その中の一つに、幸一の目が止まる。
驚きに、顔から笑みが引いていく。
「どうした、島田?」
紙の一番上に、「子ネコのもらい手探してます」と書かれている。
そして、その下に、ネコの写真。
そして、そのネコを抱いているのは・・・
コンサートホールで出会った、あの青年だった。
「この子!ここの生徒なのか?!」
幸一の言葉に、安川は驚いた。
「葛西卓也を、知ってるのか?」