Memory's Piece
ボクの頑張りをフル活動させているのに、全くもって無駄にしてくれる発言だ。
「まっさかー」
「み、みーちゃんが、チョコレート食べてる・・・・・」
桃亜姉が口元に手を当てて驚いている。
まっさかー、違うよー。と桃亜姉には爽やかに笑って見せる。
というか寧ろ違うと一生懸命思い込もうとしているんだからそれ以上余計なこと言うな??という視線は波狼に突き刺す。
波狼はニッコリ笑むボクの瞳の気迫に空気をさっしたのかゴクリと小さく唾を呑んで慌てて首を縦に振った。
「これはキャンディー。だろ??」
「・・・・・・はい。」
残りのチョコレート味のキャンディーを一気に飲み込み、残った棒を波狼に押しつけてやる。
「捨てといて」
「あぁ、はいはい。」
慣れたように自分の分とボクの分をポケットに突っ込んだ波狼は静かに尻尾を振るとボクを叩いた。
一定の速さでモフモフとボクを叩いてくるのはボクがよくやるののまねだろう。
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