デスゲーム
午前2時。窓の外は神々しい月明りだ。音は一切なく、まるで時間が止まってるみたい。


「…むにゅう……。…あっ……隼人…君?」

「悪い、心配かけた。ごめん」

「はっ……はやぁ…隼人君」


俺の瞳を見ると顔を歪ませて抱き付いてきた。ベッドがギシッと軋む。


「痛いって。これでもあちこちやられてるんだぞ?」

「元の瞳ですぅ…。元の…優しい隼人君だ」


元の?何だろうと思い、記憶を辿ったがある場面から覚えがない。


「教えてほしい。雫が中村にその……キス……された後、俺どうなった?」

「あの…言いにくいですけど」


少し距離を開けると、雫の瞳をジッと見つめる。顔の方向を変えても瞬時にそれを追う。


「何でもいいよ。言えないなら別に無理しなくていいから。…頼む」

「はぁ、分かりました。私その瞳に弱いんですよね。あの……人が変わったようでした。慈悲がなく、黒崎さんは【灰色の狼】と呼んでました」


…そうか思い出した。あの時レインに無理矢理人格を変えられたんだ。
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