デスゲーム
「はい、終わりました。服着てもいいですよ」


最後に顔を手当てしてもらって、治療は終わった。顔の時に何度か至近距離で目が合い、ドキってしたけど。


「雫は大丈夫そうだな。後は俺だけか」

「『デスゲーム』ですけど、やっぱり私も再戦します。隼人君と一緒に」

「気持ちだけ貰うよ。もう雫は十分だ。これからの人生をしっかり歩め」

「いや…。隼人君は私にいっぱいいっぱい、大切な事してくれた。せめて恩返しさせてください。足手まといにならないから」

「…俺は雫を守りきれて嬉しいんだ。恩返しなら後で、な。だからもう『デスゲーム』に関わるな」

「でも…でもぉ…」


雫の言いたい事は分かる。俺を一人で行かせたくないんだ。一人で行かせると、帰ってこなくなるかもしれないから。


「『デスゲーム』ねえ…。随分懐かしい話をしてるじゃねえか」


誰!?と向くと、黒崎がドアにもたれて立ち聞きしていた。マズい。『デスゲーム』を聞かれてしまった。存在を…知られてしまった。
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