デスゲーム

―心―



「また一回戦と同じ事しようってのか?」

「フフッ、いい勘ね。鎖の繋がった者はお互いの記憶を見れる。あなたと同様に、私もあなたの記憶を見させてもらった。

初めに言っておくけどこれは幻よ。でもあなたの精神を壊すのに十分。

…さあ、栞と同じ想いを味わいなさい」


一回戦と同じ幻なら、勝敗は正気を保っていられるかだ。

幻は俺の精神を破壊するために出てきた。なら、心を強く保てばいいだけだ。


「ねえ、隼人の本当の大切な人は…どっち?」


沙弥の幻が近づきながら言ってきた。その隣には雫の幻も寄り添っている。

そして二人の幻は俺の前で立ち止まった。目、口元、髪、どれをとっても……本人と変わらない。


「言わない」

「言わないんじゃない。言えないんでしょう?隼人君は優しいからね。

どちらかを言えばどちらかを傷つけてしまう。えへへ、私何でも知ってるよ」


雫の言う通りだ。選ばれなかった方の心は傷ついてしまう。だから言いたくない。

しかも…そこから悪い流れになるのは目に見えてるんだよ。
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