ブラッディ・ロマンス。【短編】
神藤くんは一瞬、動きを止めた。
だけど、すぐに体をねじって、あたしから離れようとする。
「頼むから離れてくれ!
今日のオレは何をするかわからないんだ!!」
大きな声とその内容にあたしは目を見開いた。
思わず、体の力が抜ける。
その拍子に、神藤くんがあたしからすり抜けた。
「…どういう、こと?」
あたしはつぶやくように問いかけた。
目の前で神藤くんが両腕で自分の体を抱き、
苦しそうにうめき声を上げた。
「神藤くん…!?」
あたしは慌てて、もう一度駆け寄った。
でも、伸ばした手は払われてしまった。
「血が…欲し、い…だ」