ブラッディ・ロマンス。【短編】
かすれた神藤くんの声が耳に届き、あたしは声をはりあげた。
「なら、あたしの血を吸えばいいじゃない!」
「ダメだ!!」
神藤くんの、今までで一番大きな声に、あたしは凍りついた。
「今は…抑えがきかない。
ヒナの血を、すべて…飲みほしてしまう」
その言葉を聞いた瞬間、衝撃が体を駆け抜けた。
言葉が出ない…。
あたしの血を全部飲んでしまうかもしれない?
「あ、そん…?」
「ヒナを殺してしまうかもしれない」