ブラッディ・ロマンス。【短編】
たぶん、1分も経ってはいないけど、このまま永遠のときが流れてしまうのでは、と怖かった。
ようやく、彼が反応を見せる。
口角をあげ、薄く笑った。
「吸って、ないよ」
「嘘! あたし…見たんだよ!」
あの日の光景が脳裏に浮かぶ。
「神藤くん、柏木さんの首筋に顔を寄せてた。
血を吸ってたんでしょう!?」
「…ヒナが先に帰った日?」
神藤くんは眉間にしわを寄せて考え込んでから、尋ねた。
そう。
あの日から、あたしたちの吸血の関係は崩れたんだ。
あたしはうなずいた。