ブラッディ・ロマンス。【短編】
人がご飯を食べないと衰弱死してしまうのと同じだ。
不死身に近いといわれている吸血鬼の神藤くんでさえ、
血を吸わないと生きていけないのかもしれない。
それは頭ではわかってた。
「柏木さんの血を吸っていたんじゃないの?
彼女じゃなくても、誰かの血を吸っていたんでしょ!?」
あたしははやるように問いただした。
肯定してほしかった。
あたし以外の誰かの血を吸っていてもいい。
嫌だけど、構わない。
矛盾した気持ちが胸のうちを占めた。
神藤くんが死にかけているかもしれないなんて、考えたくもない…!
彼が答えるまでの間、長く感じた。