狼王子に監禁されて
って
昨日の夜あたしが抱きついたんだから恥ずかしがらないでも…。
「お…はよ…」
あたしは顔を熱くしながら言うと
十夜くんは
寂しいそうな笑顔を見せてきた。
ほんの一瞬の
寂しい笑顔…。
いつもなら
元気にはにかんだ感じに笑うのに…
なんかあったのかな?
「どうしたの?」
あたしがそう言ったけど
十夜くんには聞こえなかったのかな…
十夜くんはあたしから離れて
ベッドから出た。
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