狼王子に監禁されて




「十夜さぁん…いだいでず…」





「知ってる。もっと泣け」




「えぇぇー!!!!!!」





クソ…
あの柘気の笑顔といい亜美の俺には絶対聞かせない甘ったるい声といい…
ムカつく…





あの時亜美を柘気から離して『亜美は俺のだっ!!』って言いたくなったっつの…。





でも作戦のために我慢だ。





「十夜…落ち着きなさい…
作戦はあの二人の結婚式の時に『亜美は俺の』って言うんだからね」





「分かってるっつの」





そこまでもてたらいいんだけどな…。





てかさっき亜美と柘気、顔が異常に近かったな…。







< 356 / 379 >

この作品をシェア

pagetop