狼王子に監禁されて




ムカムカムカ…。





「ムカつくんだよっ!!」





「いだいでずぅ―」





「ハガネくんも泣くからダメなのよ…」





「そ、そんなぁ〜…」





俺は疲れて足を止めて少し考える。





別に結婚式で俺のモノって言わなくたって今からいいにいけばいいんじゃないのか?





俺は倒れているハガネを立たせて耳元で話す。





彩未に聞かれたらうるさいからな。





「ハガネ…命令だ。柘気をここに連れてこい」





「え…なんで…」





「早くしろ…」





口答えをするハガネを睨みそう言うとハガネは「はいっ」と言ってダッシュで柘気たちのところに走っていった。







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