狼王子に監禁されて




あたしの
痩せた頬を
細い指先が優しく触れる。




「心配してくれて
ありがとうございます」





自分なりの
元気な笑顔を浮かべる。





だけど
逆に心配されてしまって
机に夕食をおいて
あたしの隣に
上品に座った。





「何かあるのでしたら
わたくしにお話下さい。
わたくしにできることなら
お力になります」








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