狼王子に監禁されて




「はぁ…」





早くここから
出たいな。





「でわ、出してあげましょうか?」





扉の方から
日斗出さんの声。





「どうしたんです?」





「なんでこんなところに居るんですか?」





質問返しかよ。





「そ…それは…」





「だから手伝いますよ?
ここから
出たいんでしょ?」





「う…ん」





だけどこの人…
なんでこんなに
あたしを逃がしたいんだろう。








< 89 / 379 >

この作品をシェア

pagetop