dayaftertomorrow
「妹から手紙を貰ってね・・・今までのことや、思い出が色々と詰まってた

でも妹は親切な心で書いたつもりなんだろうけど・・・

僕には辛くて・・・・」

私「辛いって?」

私は妹さんと気持ちも判るような気がする

少しでも明るい気持ちで送り出そうとしているんだろう

島田「だって思い出や今まであったことなんて今は関係ないものだし

梅雨が明けたら、惨めに死んでいくのに、そんな言葉ほしくなかったよ」

私は6月23日が彼の誕生日だと今日知った

私は彼に何か出来るのだろうか?

島田はゆっくりとこう言った

「僕の命はもって来月一杯。。。東京はもう暑いけど

秋を迎えることはないんだなぁ?

あの山の紅葉が見たかったのになぁ・・・」

あの山?どこのことだろう?

それよりも彼がどこに住んでいるかも判らなかったし聞いてもいなかった

思い切って聞いてしまった

私「その山ってどこですか?」

ちゃんと答えてくれるかは疑問だったが島田はちゃんと話してくれた

島田「いやぁ、特別な山じゃなくて僕の住んでいる家の傍にあるんだ

一応東京なんだけど奥地なんだけどね・・・・」
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