白波リズム
学食に着くと、ノリはすぐにメニューを選びに行った。
「もう腹ペコ~!!」
ノリは、子どもみたいにお腹を押さえた。
「私はハンバーグにしよ~。」
サクッと今日のお昼ご飯を決め、ハンバーグを受け取りに行った。
お昼前だから、学食はとても空いていて、並ばずに受け取ることが出来た。
ふと後ろを振り返ると、まだノリがメニューの一覧と睨めっこしていた。
「ちょっと…まだ決めてなかったの?」
半ば呆れながら、ノリに話しかけた。
「ラーメンも食べたいんだけど、この限定の丼も捨てがたくて…。」
ノリが真剣な顔で言う。
「どっちも食べればいいじゃん。」
「そこまではいいって言うか…。うわっ、ハンバーグも美味しそう…。」
「ハンバーグはあげるから、ラーメンか丼かどっちかにしなよ。」
「うん、わかった…。」
そう言いながらも悩み続けるノリ。
もうかまってられないから、先行こう。
私は会計を済ませると、窓側に座った。
窓の外を見ると雨がポツポツと降り始めていた。
雨を見ると、あの日のノリを思い出す。
別人みたいな顔したノリと彼女の姿。
その度に、心はギュッと締め付けられた。
「もう腹ペコ~!!」
ノリは、子どもみたいにお腹を押さえた。
「私はハンバーグにしよ~。」
サクッと今日のお昼ご飯を決め、ハンバーグを受け取りに行った。
お昼前だから、学食はとても空いていて、並ばずに受け取ることが出来た。
ふと後ろを振り返ると、まだノリがメニューの一覧と睨めっこしていた。
「ちょっと…まだ決めてなかったの?」
半ば呆れながら、ノリに話しかけた。
「ラーメンも食べたいんだけど、この限定の丼も捨てがたくて…。」
ノリが真剣な顔で言う。
「どっちも食べればいいじゃん。」
「そこまではいいって言うか…。うわっ、ハンバーグも美味しそう…。」
「ハンバーグはあげるから、ラーメンか丼かどっちかにしなよ。」
「うん、わかった…。」
そう言いながらも悩み続けるノリ。
もうかまってられないから、先行こう。
私は会計を済ませると、窓側に座った。
窓の外を見ると雨がポツポツと降り始めていた。
雨を見ると、あの日のノリを思い出す。
別人みたいな顔したノリと彼女の姿。
その度に、心はギュッと締め付けられた。