愛しー時に抗うもの達ー
冬の屋上はやっぱり風が強く寒い。





でも、今私には









関係ない。









靴を綺麗に脱ぐ。
遺言なんて必要ない。







海が助けてくれたこの命、どう生きていいかどうしてもわからないんだよ…。









ごめんね、



私が死ねば良かったんだよ…。






















柵に足を掛けて登る。





カシャカシャ




と音を発てる。


















最後まで登りきった私は、








体を投げ出した。









あれ?
おかしいな…
君の顔が雲に浮かんだ
気がしたんだよ。












悲しそうで泣きそうな顔










本当にごめんね…


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