愛しー時に抗うもの達ー
あの人達に聞いてみるか…

だるい体を無理矢理起こし、フラリと立った。


(目眩がする…)






おじさん達は警戒してこちらを見ている。





一歩近づいてみると、おじさん達が腰にあった刀に手を当て、口を開いた。



「お主、異人であるか。」



異人?なにそれ



「異人てなんですか?」



反対に質問してみた。


「ハッ…惚けても無駄だ!その格好。異人の着る服ではないかっ」



今の鈴は、シフォンのワンピースに上はボレロという格好。



至って普通。




「どこが、変なんですか!」




変なのはそっちの方。




「どこからどうみても、異人である。
お主、私の新品の刀の試し切りに使ってやろう。」



そう言い、いやらしい笑みを顔にたずさわせ刀を構えたー。







死んだ後の世界なんかじゃない…ッ!


なんとなくだがそう思った。


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